精密切削加工の極み！　vol.2.2

我が社は切削加工屋さん。
真鍮やステンレス、鉄等の精密・微細・小径加工を行ってます。

その際に必ず発生するのが、切粉。
（削りカスとでも言いましょうか）
こいつが我が社に幸せを運んだり、トラブルを呼んだり、そして
苦労をさせます。（あまり幸せは呼ばないか！失礼）



例えば。。。

先週、真鍮の加工から、同じ真鍮の鉛レス材への加工へ
切り替えた。
当然切削油タンク内や機械の中の掃除が発生する。

これが結構厄介でね。。。
ご存じだとは思いますが同じ真鍮でも、一般材の切粉と
鉛レス材の切粉は混ぜてはいけません。

これは混ぜてしまうと、真鍮として再利用出来なくなるからです。
成分破壊みたいなことになるらしく、もしそうなったら銅の成分
だけ取り出して、後は廃棄。。。注意が必要です。

タンク掃除・機械掃除だけで半日掛かり。。。
午前中から取りかかったのだが、来客やＴＥＬが相次ぎまして。。。
加工開始は結局夜でした（笑）

そして、今度は鉛レス→一般材への切り替え。
同じようにタンク掃除。。。２回で約１日掛かり、トホホ
出来れば、鉛レス材の場合は１台専用機化したいと思う今日この頃
ですね。

何か真鍮の鉛レス材での良い案件あれば遠慮無くお問い合せ
下さいね。勿論、通常の一般材（カドミレス材）もＯＫ♪


止め穴の製品で数回超音波洗浄しても切粉が取りきれない。
そして、お客様から、もう少し除去して欲しいとご依頼が。。。

洗浄の様子を見ていたが、結構それなりに時間掛けている。
これは、今以上のレベルは洗浄のみでは無理と判断。
今は現場紅一点のＮさんが、別のチャックワーク加工しながら
エア吹きしています。最後はコレしかない。

洗浄機メーカーで何回がテスト洗浄してもらったが、こういう今回の
止め穴や段付き穴形状は、やはりイマイチの洗浄精度。。。

洗浄ＯＫです！なんて言いながらよく見ると結構切粉付着してる。
まだまだ研究して頂きたいものですね。
それをクリア出来るのなら、買いたいと思いますもん、マジで！


そして真鍮の価格動向。。。
一時より落ち着いてきましたが、若干また上がる傾向の様ですね。
製品単価と材料代、そして切粉（スクラップ）。
こいつらとの過酷な『にらみ合い』はまだまだ続きそうです（笑）


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