精密切削加工の極み！　vol.2.2

今日は中国での精密切削加工の様子について、まじめに
書いてみたいと思います（笑）



特別に２箇所見せて頂いた。
Ｏ社の皆様ありがとうございました。

最初に見せて頂いた工場は見せて頂くのを楽しみに
していた。
そこは、Ｏ社さんと取引している中でもかなり上のランクに
入っている優良工場だと評判だからだ。

生産量、品質、環境どれを見てもＡランクなんだそうだ。
工場のメンバーはオール中国人です。日本人はいません。

工場の一部分ではあったが見せて頂いた。
寸法レンジ５，６ミクロンの加工をやっておられた。まさに我が社と
似たような物を加工されていた。

カム式やＮＣ旋盤のバータイプ、そしてロボットタイプ合わせて３０台
以上あったかな？（一部なので実際にはもっともっとあるだろう）
まだまだ機械を据えるスペースが十分にある。

これは確かに生産量Ａランクだ！

そして加工精度については温度管理もしっかりされている
また切削油の温度管理までされている。
それで、機械は日本のメーカーＡ社。どう見ても新品ばかり！！！
これなら、ある程度は精度は出て当然だ。

しかし、我が社と似たような形状の物も加工されていた。
精度も結構いいと言っていた。
でも、それを見て確実に思った。

『技術力、加工の取り組み方はうちが間違いなく優っていると！』

詳しい理由は。。。ごめんなさい。ちょっと過激すぎて書けません。
でも断言します！
間違いなく、うちの方が上です。
もっと書きたいけど。。。色々と誤解を招きそうなので。。。

ちょっとだけ触れると、この工場と同じ事をそっくりそのまま
日本で真似したら、間違いなくコストＵＰです。
でも品質良く、当然不良も出ないでしょう。
この方法は中国だから、コストも掛からず出来るのです。
少なくともうちでは無理です。。。

しかしながら、同時に、こうも思った。

『日本で精密切削加工を売りにしている所の少なくとも５０％以上は
この工場に負けている』と。

ひょっとしたらもっと高い確率かも知れません。。。
７０％くらいあるかも？？？ちょっとわからないが。。。
なぜなら、実際に寸法レンジ５，６ミクロンの加工をやっているわけです。
しかもかなりの数量を。

手間暇かけても出来ないところは日本でも結構あります。
どんなやり方で加工しているかは別として、何十万個という数量のミクロン台
部品をほぼ安定させて実現されているのは素晴らしい事だと思います。

あまり突っ込んだ話を書けず、申し訳ないです。。。
最後に、色々とお話されていて気になった発言を書いてみます。

『うちは、絶対に不良出さないよ』
『うちの機械は絶対に精度ＯＫよ』
『機械メーカーＡ社は素晴らしい。けどＢ社はちょっとダメね』
『あ～この機械は古いからダメね。精度出ない。。。』

僕はこの４つの発言がとても記憶に残ってます。
今の中国での精密切削加工の状況を知るのに格好の材料だと
感じました。

宜しければ、この４つの文章から色々と想像してみて下さい。

ちなみにうちのメンバーに報告するときに、この文章を伝えたら
なるほどなぁ～と後の説明はそんなに必要ありませんでした。

では、後日その３へ続きます。。。


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