2007-10-20 Sat [ 製造業の悩み・問題点を克服しましょう♪::切削加工・品質・環境の悩み ]
by yotch
今週は面粗さに始まり、面粗さに終わった1週間だったような。。。
内径φ3で面粗さ指定Ry2.0に対して、寸法が公差外
だと客先から御連絡が!
え!?そんなはずはないと。。。
我が社の測定値はRy2.0に対して1.2~1.6程度
しかし客先では2.1~2.2だと言っている。
おかしい。。。
というのは、我が社の測定値は産業技術センターにて測定
してもらったデータだ。
社内の面粗さ計は故障で現在メーカーへ修理依頼中。。。
いわゆる工業試験場なので普通に考えて間違っているはずが
ない。。。
この事を産業技術センターさんと客先品証さんへ相談した。
なぜ、測定値にズレが生じたのか???
・JIS規格が違う
産業技術センターさんはJIS2001
客先はJIS1994
そもそも基準となるものが違うので測定計算に違いが
出てくる。
産業技術センターさんは、Ry表現はJIS1994と
思いながらもJIS2001が新しい基準だと思い
Rz=Ryと解釈し測定された。
これだけで結構な測定値の差になるようだ。
・基準長さ・曲線(R)補正の有無
この辺りは細かな設定ですが、これらも設定にズレが
出ていて測定値に差が出たようだ。
恥ずかしながらJISに2001というものがあるなんて知りません
でした(笑)
結論からいうと、客先も産業技術センターさんもそれぞれの
測定基準で行っているので、どちらも正しいデータだと
言えるようです。
よって我が社のデータも正しい。
しかし、この場合はやはり客先の設定に合わせないといけないと
思ったので、再度産業技術センターさんへ行き、再測定。
前もってバイト研磨や加工条件変更で対策もしていたので
今度はRy0.7~0.8というデータになった。
これなら文句の付けようがない!
客先へサンプル品を送って測定して頂いた。我が社のデータと
ほぼ同等となった。良かった♪
普段ここまで細かく面粗さについて考えた事がなかったので
勉強になりました。
▽▽▽とか▽▽だけではこれからの時代ダメですね。
本当にこの公差、寸法限度がいるかどうかは別として求められる
事のレベルが上がってきているのも事実ですから。
まぁとりあえず。
これで一件落着!と言いたいところだが。。。
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今回の事件のおかげで、現場作業や見積作業が遅れがち。。。
あぁ~頭痛い。。。
さぁ今日も一日頑張ります!
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